ホエールです。
一昨日はカヤックフィッシングに行ってきました。
ここのところ僕の休みの予定と千葉や三浦の風予報がまったく噛み合わず、なかなかプライベートなカヤックフィッシングができない日々が続いていました。一昨日も同様・・・
じゃあ、ちょっと足を伸ばして予報的に浮けそうな場所まで行くしかない!
予報とにらめっこして、凪も波もバッチリな場所はココだ!と、移動に3時間近くかかる場所まで行ってみることにしました。
この場所は以前もご一緒させていただいたUさんがよく行っている場所なので、一応インスタのメッセージで行くことを報告したら、Uさんは行けないものの、ちょうど当日ドムオさんが行く予定ということが判明。急遽ドムオさんとご一緒させていただくことになりました!ありがたい!
ちょうどこの初夏から秋にかけてはbifarrの新作ヘビーベイトロッド「コーラス」のテストをしたいので、時期は早いとは思いながらもヒラマサトップをやるためにプロトのコーラスを積んでいきます。
そして、トップに反応がない時のためのもう1本はbifarrのフランジャー。
この場所に浮くのは昨年の秋以来で現状がわからない。SLJからそれなりのジグまで1本でシャクることを考えるとフランジャーという選択になります。
艇はバイキング・忍pro
ドムオさんはバイキング・プロフィッシュ45です。
ここは外海となるフィールド、どちらがベターかといえば、やはり海域的にはプロフィッシュ45となります。
もちろん忍proもしっかりパドリングできれば外海フィールドにも対応できます。僕は最近もっぱら忍proばかりでいろいろなシチュエーションで漕いでますが、忍や忍proは小型軽量な艇としてはかなりすごいですよ、実際。パドラー次第でいろいろなテクニックが使いやすい点も魅力な艇なのです。
ドムオさんもヒラマサトップをやりつつ、反応なかったりトップのアクションに疲れたらSLJをするということで、まさに僕と想定するゲームが一緒でした。
ホンデックス魚探の海底地形図を見ながら二人で漕いで、根をみつけてはトップを投げて誘い出しをしていきます。正直、表層にほぼベイトいない。いや、中層にもほとんどいない。でも、根の周りでは時折ボトムにはポツポツ写ります。
やはりシーズン走りとなるので、ヒラマサトップは運も必要となりそう。とにかくやらなきゃ出ないのでトップをまずは投げていきます。
ドムオさんとトップを投げては誘い出しをやっていきます
今回持ってきたコーラスのテストロッドはセカンドプロト。昨年使っていたファーストプロトはスーパーヘビーでガチガチ。もちろんそれもひとつの考え方なのですが、それだったら世の中にハードなオフショアロッドはたくさんあって、コーラスでやる必要はないのではないかと。
カヤックにはあまり多くのタックルを持ち込めないので使用ルアーの幅を広げるため、セカンドプロトでは若干調子をマイルドにしました。
カヤックから使う上での汎用性を考えると、コーラス1本でヘビーなトップウォーターを投げつつ、1ozぐらいのペンシルでもちゃんとアクションができて、ジギングにも対応させて上限300gぐらいのロングジグ〜下限100gぐらいまでバーチカルでまともにアクションできるような仕様にしていければ幅が広がるなと。
また、グリップ長もバーチカルを考えるとちょっと短かったのでセカンドプロトでは5cm延長しています。
テストで投げたかったのがアトールのジュリア168。ウエイトはフック込で約120g。これが無理なく振り切れれば、パワー的には十分かと思うのです。
結果としては、トップで魚が出せなかったのですが、120gのジュリア168もばっちりキャストもアクションもできて、いい感じ。あとは今年のシーズンにどんどん使っていろいろな魚を掛けていきたいですね。
根を回ってはトップを投げたのですが、誘い出しに乗ってきてくれるヒラマサは不在・・・
ここでドムオさんと僕は根の周りでSLJに移行。
ヘビーなジグでいけそうな反応ではなかったので、小さいジグで真鯛や根魚を狙っていきます。
魚探の反応にはさきほどから真鯛かもしれない!?単体の魚が時折映っていたのです。
すると・・・・TGベイト60gに変えていたドムオさんにいきなりヒット!
ロッドもいい曲がりをしていて、グングングンっと真鯛の引きをしています。
そしてドムオさんがやったー!ナイス真鯛です!
とはいっても爆釣モードっていう感じではないのです。ほんとにピンの魚を狙い撃っていかないと釣れない感じ。
この時点で時刻は6時30分。
予報どおりのベタナギとなっており、風はないのですが、潮がかなり動いていて時速1.5kmぐらいで流されていきます。根のカケアガリにしか反応が出ないのでそこを丁寧に何度も漕ぎ上がっては流していきます。
僕はルアーはプランジ55gを投入。反応薄くて厳しい時は昨年から僕はプランジの55gか70gをとにかくワンピッチでシャクる。これで打破してきました。使い分けとしてはメインは55gで、カヤックが風で流されたり深かったりで底が取りにくくなったら70g。それだけです。
カヤックはちょっと潮で流されていますが水深は20m前後と浅いので55gのゴールドグリーングローで攻めていきます。
ワンピッチを細かくシャクったり、ロングジャークロングフォールさせたり、テンポを変えながらやっていくとほんと飽きないし、ワンピッチの釣りの奥の深さを感じられます。
すると・・・わりと早めのワンピッチがドン!と止められました。
ソリッドカーボンのフランジャーがグイングインに曲がって楽しい〜!
先日動画で特集しましたがこのロッドは柔よく剛を制すような調子となっていて、かなり曲がるけどバットはしっかり魚をリフトしてくれます。
ドムオさんが写真を撮っていてくれました。ありがとうございます!
やっぱり美しいよ、フランジャーの曲がり〜
ファイトの感じとしては真鯛ではない。青物だ!でも、重量はさほどではない。
がんがん突っ込むので途中まで小さいヒラマサがかかったのだと確信していました。
しかし・・・上がってきたのは、普通に60cmちょいのワラサでした〜
いや〜引くわ、ここの魚。完全にヒラマサかと思ったよ。
嬉しいワラサちゃん、ありがとう〜
痩せてたので家に帰ってからは刺し身ではなく、ブリしゃぶにしたのですがうまかった!
とにかく魚を見失ったらプランジをワンピッチ、これを続けていればいつかはドンと当たる。
さらに沖の根に漕いでいきます。出艇場所からだいたい3kmぐらい沖に広大な根が広がっています。
ここで、真鯛狙いで投入したのがジャクソンから新発売のメタルエフェクトロングキャスト。
サーフからの釣りでとにかく遠投性能に特化したメタルエフェクトです。
リアウェイトで小粒なサイズ感、これはカヤックからのバーチカルでもフォールが速くて良さそうだなと思っていたのです。
メタルエフェクトステイフォールと比較しても同じぐらいの重量でこのフォルムの差があります。
カタクチイワシなどの細長いベイトを捕食している時はメタルエフェクトステイフォールが強いでしょう。でも、小さいエビなどを食べている時はメタルエフェクトロングキャストの方が強いはず。
さきほどドムオさんが釣った真鯛はエビを吐いたらしいので、細身で長めのジグのシャクリの釣りは今日の真鯛に合わないかもしれないと。一口サイズのメタルエフェクトロングキャストをボトムからエビっぽくショートジャークで使っていきます。
すると・・・
シャクリ上げたあとのフォールでボトム落パク!
これは真鯛ではない、根魚だ。
上がってきたのはマゾイ!
僕はクロソイと区別ができないのですが(笑)ドムオさんに教えてもらいました。
このマゾイがかなり美味しくて塩焼きにしたらホエールjrがほぼ1匹たいらげてしまいました。贅沢な味を覚えてしまった・・・・
口の中にメタルエフェクトロングキャストすっぽり。
メタルエフェクトロングキャストのアカキンはエビアクションの再現力強いと思う!
この根の周りで再びトップゲームを再開。
この時点でまだ8時前です。
いや〜今日はとにかく時間はたっぷりあるからトップやり続けていれば、タイミングでドカンとヒラマサあるんではないか!?
すると・・
ドムオさんのポッパーにバイト!
さほど大きいヒラマサではなかったそうですが、これでまさにテンション爆上げです。
チャンスだ、トップで引っ張りだすぞ〜!
でもその後は続かず、なかなかバイトは出ない。
そこで再び根の周りをSLJで舐めていた時です。
ヒュ〜・・・・と冷たい風が水面を渡って吹いてきました。
あれ!?なんか変な方向からの風だな。
風の予報としては昼頃に少し南の風が吹く予報だったのですが、まだ時間は8時半です。しかも風向きは予報にはまったくなかった真西。これ、ちょっと予報が外れて吹くかもしれないと感じたのです。
ドムオさんもベテランカヤックアングラーなので同じ意見。
そこで、とりあえずは2.5km沖からは一時的に退避して岸に向かって漕ぎ出すことにしました。
この時点では風速3mぐらいですが、一旦、岸に向かって漕ぎ出します。
予報にない方向からの風は注意が必要!
すると風速はあっという間に上がり、波も高くなってきた。
これなんですよ・・・
春は一瞬で海が変わることが多いんです。
それが予報で出ていればいいんですが、今日のようにまったく予報に出ていないこともある。だから現場判断で少しでもおかしいと思ったら岸に向かって漕ぎ出しておくというのが大切なんですよね。
ちなみに忍proは最初の風速4〜5mでも時速4〜5km、途中6m以上に風速上がって波が立ってきても時速3km台後半〜4kmぐらいは維持してました。
もしも魚探の時速が漕いでも漕いでも0.5kmとかだったらもちろん命が第一だから救助を呼ぶことが大事ですが、魚探を見て時速3〜4km出てれば漕ぎ続ければ沖2kmぐらいから間違いなく戻れます。GPS魚探はこれがわかるのが大きい。安全上の必要不可欠なアイテムだと僕は思っています。
ホンデックス魚探の場合は出艇地登録ができますから、常に出艇場所までの残り距離が表示されています。
たとえば出艇場所まであと2kmで時速4km出ていれば30分漕ぎ続ければ帰れるんだから、心に余裕を持ってしっかりキャッチを続けていけばいいんです。
これはあくまでもちゃんとキャッチして漕ぎ続けることができるというのが大前提。でもちゃんと漕げればこれぐらいの風でバックしたり漕いでも漕いでも動かないなんてことはないんです。
もしもこうした予報外の風が吹いてしまったときはぜひ心を落ち着けて魚探の速度を確認してみてください。あとはフィジカル的な部分だけです。
僕は普段から筋トレして、30分〜1時間ぐらいのランニングをやっています。それもこうした局面で生きてくると思っているからです。1時間動きを止めずに連続で運動し続けることができる心肺と持久力、これはやっぱり磨いておくと断然違いが出てくると思っています。
とにかく、忍proはちゃんと漕げればこれぐらいは十分余裕を持って乗り切っていける、本当にいいカヤックです、あとはパドラー次第です。
そして・・・パドリングのカヤックは人間とパドルだけで動かしていくのですから、いいパドルを使うのも重要です。パドルの好みはひとぞれですが、僕が最近使っているのはアクセントパドルのfit。パワーもありつつスムース、そしてアメリカのパドルは剛性感がよくて不安なくしっかり漕いでいけるのがいい。(宣伝です!笑)
もちろんより荒れに強いプロフィッシュ45に乗るベテランのドムオさんも余力を十分残して漕ぎきって着岸、ナイスパドリングでした!
結果・・・予報が外れて3時間の実釣で終了してしまいましたが一応魚も釣れたし!無事が一番です!
今回は沖の根で変な方向から風が吹き出したタイミングで、トップにバイトもあってこれから!っていう感じだったのですが、そこを諦めて風速が弱い段階から漕ぎ出していて500mぐらいマージンを持っていたことが大きかったと思います。
ドムオさんというベテランカヤックアングラーさんとご一緒させていただいたことも大きかった!二人の意見が一瞬で一致して撤退の判断がかなり早くできました。
撤収判断、やっぱり複数人でいると的確になりやすいです。
僕は普段仕事がら平日釣行が多く単独行ばかり。そういった方も多いと思います。その場合はやはり安全マージンを考えた行動を自分だけで取らないといけないので、より注意していきたいですね。
とにかく釣果より安全第一で、今年のカヤックフィッシングも楽しんでいきましょう〜\(^o^)/
獲物一匹ゴミ一個運動
今日遊んでくれた海と魚に・・・・感謝!