ホエールです。
昨晩、ついにこちらのロッドが発売となりました。
bifarrコーラス
ずっと作りたかったカヤックから使いやすいヘビーベイトロッドです。
簡単にまとめると、1本でヘビー域のキャスティングゲーム、ジギングゲーム、両方できるバーサタイルなヘビーロッドです。
詳しいスペックやコンセプトはぜひ下記の商品ページにまとめてあるのでご覧いただきご検討いただければ幸いです↓↓
またYouTubeで詳しいインプレッション動画もあらためて作る予定ですので、そちらもアップされたら見てください。
このロッドを振り返ると、開発期間はbifarrフェイザーよりもずっと長くなってしまいました。
(後から開発したフェイザーの方が先にリリースされました)
最初に届いたプロトタイプはかなりヘビーなもので、大型ヒラマサともガチでやりとりできそうなぐらいのがっちりしたロッドでした。もちろんヘビーロッドなのでヘビーさは必要なのですが・・・最初のプロトタイプは硬すぎてキャストフィールがあまりよくなく、ロッドが曲がらないのでジギングもやりにくかった。
大型ヒラマサを相手にするならばそういうロッドは世の中にたくさんあるし、スピニングロッドでいいではないかと。
やはりあまりたくさんのロッドを持ち込めないカヤックではもう少し汎用性を持たせたいし、せっかくベイトキャスティングリールを使うのだからキャストフィールをもう少し上げたいと思いました。
そして作ってもらったセカンドプロト。
これはとっても良かった。だいぶマイルドに曲がる仕様でジギングがやりやすいようにグリップ長を少し長くしてもらったことで、ジギングはかなりやりやすくなりました。
そしてとても大切なキャストフィールが抜群に良かったです。
しかし・・・・テスト中に大型と思われるヒラマサを掛けた時にだいぶのされて根に走られ、それを止められず痛恨のラインブレイク。
ちょっとパワーを落としてすぎてしまったのです。
そしてサードプロトはセカンドプロトのようなフィーリングを残しつつパワーを少し上げてもらいました。
これが良かった!
結果的にこのサードプロトが今回の製品版となりました。
ロッドをしっかり曲げて、大型プラグをバキューンとキャストしていける。
そのフィーリングが気持ちいいのです!
なんでわざわざベイトタックルなのか、それはやっぱりキャストが気持ちいいからなんですよね。釣れない時間の方が長いわけで、その間の1投1投が楽しめるのはとても大切だと思うんです。
棒のようなロッドではやはりこの感覚は味わえないですから。
そして魚を掛けた時に美しく曲がってくれる・・・これが釣り味の良さにつながるのでこだわりたかった点です。
釣りは漁ではないので1匹1匹との出会いをどう楽しめるかをとても大事にしたいんです。
しっかり曲がるフィーリングにしたことで、比較的軽いルアーも使いやすくなりました。
このロッドの開発をするにあたって、かなり外海での青物誘い出しゲームをやったのですが、もちろん大型プラグで釣れる時もあります。
175mmペンシルばっくり丸呑み
(アトール・フラックフライ175)
でも、特にこちら関東ではどうしても大型プラグでは厳しい時の方がむしろ多い。
そんな時はワンサイズ落としたトップウォーターも入れないと太刀打ちできない時があるんですよね。
145mmペンシル
(アトール・フラックフライ145)
さらに厳しい時は11cmクラスのペンシルや小型ヘビーシンキングミノーなどで食わせる必要もある。
28gシンキングミノーでヒラマサ
(ジャクソン・Gコントロール)
10.8cm/16gペンシルもなんとか使える
(ジャクソン・プロトタイプ)
レギュラーテーパーで荷重に応じて曲がる部分が変わるため、小型のルアーでもしっかり曲がってくれてかなり幅広いルアーがキャストできちゃいます。正直16gはちょっと投げにくいけど、30g前後からはじゅうぶん気持ちよくバシューっと投げれます。
もちろんトップで釣れれば最高ですが、いつでもそうはいかないです。そんな時は1本ですぐにジギングに切り替えていけるのもこのロッドのメリット。
しっかり曲がって反発してくれるブランクはジギングもやりやすくなりました。
テストでは400gのロングジグまでしゃくりました。(スペックではMAX350g)、さすがにジグが重くなればなるほど曲がりのモーメントはバットに寄ってくるのでシャクっていて疲れますが、400gセンターバランスのジグはちゃんと飛ばすこともできます。体力自慢の方はスーパーヘビーなジギングに使っていただいても良いと思います。
個人的にこのコーラスでベストなところが150〜180gぐらいのメタルジグだと思いますが、100gあればちゃんとロッドの反発を使って楽にワンピッチを続けていけます。100gって通常のカヤックのジギングでもメインとなるウエイトですよね。そう考えるとかなり汎用性が高いと思います。
100gのバーチカルジギングでサワラ
コーラスのジギングで気をつけるのは根掛かり。コーラスでは3号〜4号のPEラインをあわせていくことになると思うので、根がかるとほぼ絶望的です。
なので、私は根掛かりが多そうなエリアではフロントのみのフックセッティングで使っています。
(根掛かりの心配のないボトムならもちろんダブルダブルのセッティングもありです)
さらにインショア的なゲームでも使えるロッドになっています。秋のシーバスビッグベイトゲームはまさにジャストですし、1ozあれば投げやすいので鉄板バイブやブレードジグなどのキャスティングゲームでも活躍できます。サワラや浅場でシーバスやヒラメを狙っていっても楽しいロッドになっています。
飛びすぎダニエルブレード30gで浅場のシーバス
せっかく1本でキャスティングもジギングもできるロッドなので、合わせるリールはコーラスで使う太いPEラインがじゅうぶん巻けるもので、ダイワだったらタトゥーラ300や400、ソルティスト300か400。シマノならコンクエストMDやスコーピオンMDのようなキャスティングもできるようなタイプがオススメです。
ちなみに私がコーラスで使っているのが
スコーピオンMD301
PEラインは4号、リーダーは20号です。
ラインセッティングはフィールドや狙う対象魚などでお好みで3号〜5号の範囲ぐらいで変えていっていただければと思います。
ガイドは大口径なのでリーダーはかなり太くても問題なく抜けていきます。
本当はヘビータックルではスプリットリング+ソリッドリングでルアーを接続した方が良いのだと思いますが、私はルアー交換を頻繁にするのでカルティバのクロスロック4号で使っています。
ヘビーでありながら1本でけっこう幅広く使えるコーラス、ベイトタックルならではのキャスト、ファイト、ぜひ楽しんでいただきたいです!
よろしくお願いいたします。