九州遠征報告レポート中なのですが・・・
一昨日の九州遠征報告レポートのブログで「明後日につづく!」と太文字で自信満々に書いてしまったのですが・・・
今日はゴールデンウィーク明け、メーカーさんも一斉に動き出してkayak55の仕事がたいへん慌ただしい一日で・・・
九州遠征ブログの続きを書くことができませんでした!
そしてすでに時刻は日付をまたいで1時30分・・・
ということで、今日はお知らせブログとさせていただきます。
さきほど、久々に・・・
カヤックフィッシング用ベイトロッド
KFゴルゴ
をkayak55のウェブショップに入荷いたしました。
KFゴルゴは2010年から開発を始め、カヤックからの釣りでテストを重ねて、2013年から発売を開始したロッドです。
発売当初から基本的にその姿を変えていません。モデルチェンジやマイナーチェンジをしていないのです。
それはなぜか!?その必要性を感じていないからです。それぐらい、カヤックフィッシングでのライトな釣りでとても使いやすいロッドだと思っています。
コンセプトは1本のロッドでいろいろな釣りができるロッド
カヤックは狭く、たくさんのロッドを持ち込むことはできません。多い人でも3本ではないでしょうか?
ですから、1本のロッドである程度の範囲をこなしてくれるというのはとても大切な要素だと思っています。
もちろん全ての釣りを1本でというのは無理があります。
例えば、1本のロッドで1gのジグヘッドから100gのビッグベイトまで・・・これはとうてい無理があるわけです。
KFゴルゴはPE1号前後のラインクラスでの釣りを幅広くカバーするように作りました。
当然、ウルトラライトな釣りやヘビーな釣りには向きません。
まず、僕の場合はカヤックからのバス、トラウト、キャスティングのエギング、シーバスはシングルハンドでの軽快でテンポよく、キャスティングの楽しさを味わいながら釣りをしたかったのです。
カヤックに座った状態でライフジャケットの浮力体が胸の前にあって、ダブルハンドのロッドでオーバヘッド、サイドハンド、バックハンドと乱れ打ちはなかなか難しいのです。
現代、シングルハンドのグリップのロッド自体がほぼ絶滅状態(トップウォーターバスの世界は除く)の中で、どうしてもシングルハンドが作りたかった。
ただ、シングルハンドではバーチカルな釣り、特にしゃくるジギングをすると猛烈にやりにくく、疲れます。
バーチカルの釣りではグリップを脇に挟んで釣りをしたい。長めのダブルハンドのグリップが必要になります。
そして、真下に突っ込む魚とのファイトにおいてもダブルハンドのグリップが必要でした。
そのどちらも1本のロッドでやりたい・・・そのために!
2種類のグリップを使えるように着脱式を採用しました
軽快にキャスティングゲームをするためのシングルハンド
バーチカルゲームをするためのダブルハンド
そして、オリジナルセッティングのスパイラルガイドを搭載しました。
(もちろんガイドはfujiのチタンフレームsicガイドです)
2010年当時はスパイラルガイドはほぼ絶滅状態でした。
ですが、カヤックフィッシングにおいてスパイラルのメリットは大きいとテストの段階でわかり、これは特に実現したかった部分です。
それは・・・
シャクった時にティップに絡みづらい
のです。
水面に近い場所に浮いているカヤックでは、ロッドは水面より下に向けられません。
一般的なベイトロッドは基本、ガイドがロッドの上についています。そうすると、カヤックのように水平から下にロッドを向けられない状態でジグやエギなどをシャり続けた時にフワっとふけたラインがロッドの上に乗った時にティップ絡みやすかったのです。
狭いカヤックの上でティップにラインが絡むととにかくストレスだったのです。
スパイラルガイドにすると、ティップエリアはスピニングロッドのようにガイドがロッドの下になり、カヤックでテストを重ねた結果、ラインの絡みづらさが際立ったのでした。
(もちろん絶対ではないので、大きいジャークや風がある時などは注意は必要ですが!)
そしてスパイラルガイドの恩恵は他にもありました。
魚に真下に潜られてロッドが曲がっ時にブランクとラインが接触しない
そのため、ブランクタッチによるラインブレイクがしづらくなります。
こういったメリットが見直され、ここ数年、またスパイラルガイド搭載のバーチカル用ロッドが少し増えてきているような印象があります。
レングスは長過ぎないことを特に意識しました。
カヤックでは魚をキャッチする時に自分の横まで魚を寄せるので、長過ぎるロッドを使うと、ランディングがしにくかったのです。長過ぎるロッドで無理にランディングしようとすると取り込みでロッドが立ってしまい、ティップが下方向に「しの字」に曲がってティップ折れしやすいのです。
とはいえ、短ければいいというわけではなく、ロッドが短すぎれば調子は出しにくくなります。また、魚が近いと艇の前を回すこともできなくなります。この長すぎない、かつブランクの調子を発揮するレングスを決めるのはとても難しかったです。
あと特徴的なのは長めのフロントグリップです。
これをKFゴルゴでは
ランディングアシストグリップ
と呼んでいます。
魚とファイトして、最後にランディング動作に入った時、このランディングアシストグリップを持って弓矢のようにロッドを引けば、艇の横でのランディングがしやすくなります。ランディング時にティップが折れないよう、ロッドをあまり曲げずに弓矢のように引くことでロッドの負担が減り、破損を防ぎやすくなります。
また、ティップにラインが絡まった時も、このランディングアシストグリップを持つと片手がティップに届き、狭いカヤックの上でティップに絡んだラインをほどきやすいです。
こうしたこだわりを多く入れてしまったため・・・ブランクはメイドインジャパンのオリジナル、スパイラルガイドやグリップの削りなど基本的にハンドメイドとなり、価格はどうしてもとても高くなってしまいます。
ロッドを作っていただいているのは有名なロッドビルダーの
ブランクス・宇田さん
いつも大変わがままな仕様のロッドを丁寧に作っていただき感謝感謝です。
鯛ラバやインチク、ジギング、マイクロジギング、餌釣りに使ってもいいですし、ルアーやエギのキャスティングゲームなどなど・・・・本当にいろいろな魚種がこのKFゴルゴ一本で釣れています。
ここ数年のKFゴルゴでの釣果の一部
ブラウントラウト
ブラックバス
シーバス
マダイ
アオリイカ
アマダイ
ヒラメ
マゴチ
ヒラマサ
メジナ
アンコウ(これは偶然!)
eso(笑)
そのほかにもカスザメやオオニベ(小)やカサゴや他のハタ類、ハガツオなどなど・・・・KFゴルゴ1本での釣りをしています。もちろんライトなロッドなので限度はありますが、かなり幅広い釣りに使えています。
ハンドメイドのため、売り切れると半年以上待つというような感じになります。高額なロッドなのでドシドシ買ってくださいとは言いづらいのですが・・・
もしもご興味がある方いらっしゃいましたらぜひ!
よろしくお願いいたしますm(__)m
追伸
ちなみに、今年はゴルゴのPE3号ヘビー版のテストも開始するとかしないとか!?