ホエールです。
ここのところ外出が続き、なかなかブログが更新できず申し訳ありません。
一昨日は海上保安庁さんによるカヌーカヤックの実証実験の2回めに行ってきました。この報告はまた追ってとなりますが・・・
先日も海上保安庁さんにkayak55のお店に寄っていただき、いろいろと打ち合わせをさせていただきました。
そして明日はJBWSSに行ってきます。(ので、明日もブログは更新できないと思います)
今年のJBWSSは今日と明日の2日間の日程で、今日はチャン松君、明日が私ホエールが出席してきます。
JBWSSとは、「Japan Boating and Water Safety Summit(日本水上安全・安全運航サミット)」の略称で、水上安全をテーマとして、舟艇及び水上安全等に関わる官民の団体が集い、情報の発信と共有、団体間の効果的な連携、協調により、更なる水難の防止、安全対策の向上を図ることを目的としています。
そうやって海上保安庁さんとの連携を強めさせていただいている理由は一つで・・・
カヤックフィッシングの事故が増大しているから
に他なりません。
人口が増えている途中のカヤックフィッシングです。人口が多くなれば当然事故も増えます。また、過渡期にあるゆえに初心者の方の割合が多いというのも事故が多くなる理由のひとつとなっています。
(カヌーとSUPの事故の7割が初心者の方が占めているというデータがあります)
前から書いていますが、カヤックで大海原に出ている以上、誰しもが(どれほどベテランの方でも、もちろん僕でも)いつなんどき自分が救助される側になるかはわかりません。ですから、個人への非難などの風潮は絶対に避けるべきだと考えています。
事故を教訓として同じことを繰り返さないためにはどうしていくべきかをみんなで考えていくことを重視していくべきです。
カヤックの事故はいくつかのリスクが重なっていき、そのリスクの数が多くなっていくことでより重大な事故になっていくと僕は考えています。そして、そのリスクがたくさん重なり合ってどこかで一線を超えたところで死亡事故になってしまう。
逆に言えばご自身が出艇される際はそのリスクをひとつひとつ消していけば、より安全に楽しめるということになるわけです。
そのために、どんなリスクがあるのか、実際の事故事例から学ぶことが大切だと思います。
海上保安庁さんから毎月、全国でのカヤックでの事故の報告を送ってもらっています。
今後、このブログでは、その報告から教訓を見出して、みんなでその部分を注意していくきっかけになるように、もちろん個人の特定などにつながらない範囲で紹介したいと思います。
今日ご紹介するのは3月の事故報告です。
3月はカヤックの事故が1件のみで、幸いにも命に別状はなかったということです。これは本当に良かったです。
この事故の原因となった原因は
ドレンプラグの閉め忘れ
です。
ドレンプラグの閉め忘れで船内に浸水が発生し、バランスを崩して乗船者が海中転落したものと報告されています。
幸いにも付近航行中のプレジャーボートに救助されたということで、それが不幸中の幸いでしたが、場合によっては重大事故につながる可能性もあった事例だと思います。
それは、艇内に大量に浸水をしている場合、シットオンでは排水が難しく、再乗艇してもバランスを再び崩す可能性も高く、再度乗れたとしても漕いでも漕いでも進まない可能性が高いからです。
以下、これまで何度も書いていることですが、こういった事故がある以上、何度でも書いていきたいと思います。
ドレンプラグは本当に小さいパーツです。
ドレンプラグ
でも、この、手のひらに乗るような、たった一つの小さいパーツの閉め忘れによって場合によっては死んでしまうかもしれないのです。
ドレンプラグは常に閉めているつもりでも緩んでしまうこともあれば、保管時に子供のいたずら?などで取られてしまう可能性だってあります。
常に出艇時に一度はしっかり触って、
ドレンプラグOK!チェック
してから出艇することがとても重要です。
毎回やっていると、ドレンプラグOK!チェックをしないと気持ち悪くて海に出れない習慣になります。
また、現場に着いて、カヤックを車からおろしたらドレンプラグがなかったことに気づいてしまったら当然その日は海に出れないわけで、そうならないためにも、車の中に予備ドレンプラグを常に積んでおくこともオススメです。
やっていきましょう!
出艇前に必ず触ってから出る習慣を!
出艇前の合言葉は・・・
ドレンプラグOK!