ちょいちょいカヤックフィッシングと全然関係ない鯉釣りの話題でスイマセン!
今年はコロナウイルス緊急事態宣言中にカヤックフィッシング自体を自粛。その時に僕を癒やしてくれたのが近所の散歩がてらの鯉釣りでした。
鯉釣りはもちろん子供の頃から何度か経験はしてきたのですが、本気で取り組んだのは今年が最初でした。
そして、その魅力にどっぷりとハマってしまいました。
最初はミミズで釣っていました
ミミズは個人的には淡水万能餌、鯉釣りでも間違いありません。でも・・・入手するのに前日に釣具屋に寄らないといけないのでちょっと面倒くさい。
その後、より入手しやすい蒸しパンによるぶっこみでも釣っていました
蒸しパンも手軽な餌としてはかなりのポテンシャルです。これまで蒸しパンだけでタナゴ、クチボソ、マブナなどいろいろ釣ってきましたが、鯉も大好きなようです。
蒸しパンの銘柄はいろいろ試しましたが、ぶっちりぎりでヤマザキのチーズ蒸しケーキが最強でした。
しかし、特に僕を夢中にさせたのが
パンプカ
と呼ばれる釣り方。
食パンを撒いて鯉を寄せ、針をつけたパンで食わせるという・・・鯉釣りの世界ではおそらく邪道!?な釣り方かもしれません。
パンプカは、蒸しパンよりもさらに入手が簡単な食パンで、しかも水面でバイトが見れるトップウォーターな釣り、そしてフッキングすれば竿がぶち曲がるビッグファイトが味わえる・・・・素晴らしい釣り方だと思います。
しかも釣れる鯉のサイズがでかい!
食パンもいろいろ試しましたが、一番針によく絡み、しかも集魚力も強いのがヤマザキの超芳醇でした。
結果・・・どのパンも釣れるのでなんでもいいのですが、強いて言えば・・・
蒸しパンも食パンも、餌としては現在、山崎製パンがナンバーワンです!
コロナウイルス緊急事態宣言中は2日に一回ぐらいやりこんできて、自分なりの釣り方が確立されてきました。
通常はパンプカの釣りはコ式や飛ばしウキなどを使うわけですが、僕の場合は道糸にフライラインを使います。
パンを撒いて活性を上げて、モロにフライフィッシングでパンに似せたフライで釣るのも楽しいです。
フライフィッシングのメリットは遠距離までカバーできる点。デメリットはやはり食わせの面では本物のパンには劣る点(そこが面白さでもあると思います)
河川ならフライフィッシングもいいのですが、僕がよく行く公園の池はリールを使った投げ釣りが禁止でノベ竿のみOKというルールなので、公園の池では使える竿がノベ竿のみ。
公園の池の釣りでは多くがノベ竿のみというルールになっていると思います。
僕はノベ竿でパンを餌に釣る時も道糸にフライラインを結んでアンダーハンドでパンを振り込みます。
フライラインは重量があってパンを振り込みやすく、さらに浮力がある(WFライン)。まさにパン鯉に最適な道糸だと思います。
今年ノベ竿でのパン鯉をやりこんで気がついたのですが、道糸のフライラインの先につけるハリスはなるべく浮いていた方がやりやすいということ。
最初はフロロカーボンのハリスでやっていたのですが、ラインが沈んでパンを引っ張ってしまうのと、鯉が沈んだラインに触れると、一気に警戒モードに入ってしまうからです。
そこで、ハリス部に磯用のフロートラインを使うという手法を思いつきました
これが自分的に革命的でした。道糸の浮くフライライン、ハリスの浮くフローライン。これによって水面のパンの取り回しも良くなるのはもちろん、鯉の警戒心がかなり薄れるようでバイトが多くなりました。
もちろん、このラインはギリギリの比重なのでパンが水を含んでくると時折沈んだりもしますが、その場合は一度ピックアップしてフレッシュな浮力のあるパンをつけ直して振り込み直すとまた浮きます。
このフライライン+フローティングライン、そこに針を結んでパンを刺すだけの簡単仕掛けのノベ竿パンプカの釣り。
このシステムは僕の今の地元、浦和の地で作り上げてきたので・・・
浦和釣法
と勝手に呼ぶことにします。
この浦和釣法は公園の池の鯉を想定していて、至近距離にパンで寄せた鯉を短竿で豪快に釣るスタイル。
もちろん長竿は大物釣りでメリットが多いですが、鯉用の長いノベ竿はがっつり重くて手軽さが薄れてしまう。手軽にちょっと、でも豪快に釣るためには短くて強い竿がいいのです。
さあ、ということで今日も浦和釣法で早朝散歩がてら近所の池でのちょい釣りに行ってきました。子供が起きるまでには帰らないといけないので1時間勝負です。
ぶっちゃけ、この釣りは1時間ぐらいで1匹でも釣れればいいのです!
先日のブログでも紹介しましたが、浦和釣法専用の短竿を作りました。
自作ロッド・別所スペシャル5ft
レングス1.5m、極太ソリッドグラスの短いけど強靭な竿です。市販のノベ竿には短くて強いという設定の竿が存在しないので作ったのです。剛の竿ですがレングスが短いのでそんなに重くないです。
先経2.2mm、元経13mmのぶっといソリッドグラスのブランク
そして両手でのファイトを想定した40cmのEVA
グリップには自転車用のグリップテープを巻いて滑りにくく
リリアンはカヤックのラダー用のケプラー。先端にソリッドリングを結んであります。
そのソリッドリングにWF8番のフライラインをちょん切って1.5m結ぶ。
そしてその先にループトゥループでフロートライン6号を50〜60cmぐらい。
そのさきには管付鯉針を結ぶだけです。
管付きなのでルアーの時と同じようにユニノットやダブルクリンチノットなどで簡単に結べます。
オモリも浮きも使わない直結仕掛けで、とてもシンプルで簡単なのが浦和釣法の売り。
先日、鯉にロッドを持っていかれてしまった苦い経験から、ブランクに穴を空けて、ケプラーのリング+リューシュを取り付けてズボンのベルトループに取り付けています。
さあ、釣りスタート!
鯉釣りにタモだけは必須。
パンを投入する前に事前に用意しておきます。
市販の磯タモにゴールデンミーンのガンナーネットJr.ディープタイプのラバーネットを装着しています。ガンナーネットJr.ディープタイプのネットは深くて鯉釣りにもぴったりです。
まずは斥候(ちぎったパン)を送り込みます。
1.5mの短竿ですから、せいぜい3m圏内しか探れないのでパンはあまり沖に投げません。
これに鯉が寄ってきたら勝負がスタートです。
たまにまったく気配がないところからガバっと襲ってきて釣れることもありますが、基本的にはサイトで鯉を発見して釣る方が断然楽しい。そこにいる鯉にどう警戒させずにバイトまでいかせるかが面白い。
おっ!鯉の気配を感じる!
投入!
浦和釣法ではラインが全て浮いている状態です。
ただ、鯉はほんとに賢くて、けっこう見切ります。
鯉の知能指数、おそるべし!
なんと針がついたパン以外は全てたいらげて、針がついたパンだけを残す!
斥候パンを食べている時に水面に目が出て、一瞬でも目が合ってしまうと、その鯉は他のパンを諦めて逃げていったり・・・鯉って頭いいです。
この人間に慣れきっていて、毎日のように竿を出されている公園の池に棲む鯉をキャッチするのは一筋縄ではいかないのです。
だからこそ、面白い!
斥候パンを食べて回る鯉に先回りして落とし込む!!
すると・・・・ヒットー!
いいよ、いいよ、別所スペシャル5ft、かなり強く太いブランクですが、ソリッドグラスなのでちゃんと曲がってバットで寄せてきてくれる。
しかし・・・・
バレたー(ガーン)
よく見ると、管付き鯉針8号が伸ばされていました。
そうか・・・別所スペシャルのパワーがありすぎて、フックとのバランスが取れてなかったのです。
ここで、フックを管付き鯉針10号にサイズアップしてみます。
しかし、豪快なファイトをした後なのでしばらく鯉が散ってしまった。
粘り強く斥候パンを撒いて待っていると・・・・
ふたたび鯉の回遊が!
今日は朝練なのでもうそろそろ時間的にタイムリット。最後のチャンスだ。斥候パンの間にうまくパンを落として自分自身は少し岸から後退して気配を消す。
食った!
上がってきたのは50cmオーバーぐらいのレギュラーサイズの鯉
このサイズでは別所スペシャルだと瞬殺でした。ファイトを楽しむなら、もう少し細いブランクでライトに作っても良かったと思いますが、今後60アップ、70アップの鯉を釣っていこうと考えると、この太さのソリッドグラスはまず折れないはずなのでガチファイトができるでしょう。
とりあえず別所スペシャルには入魂できた。
鯉釣りは正直、1匹釣るとかなり満足です。帰ろう。
今後も、早朝散歩で別所スペシャルで鯉を掛けまくってみたいと思います。
獲物一匹ゴミ一個運動
あ〜それにしても近所でこんだけ豪快な釣りが味わえるなんてホント素晴らしい。鯉釣り最高!