ホエールです。だいぶ間があいてしまいましたが・・・
ベイロマンスカヤックスのノボルさんと2人でバイファールFRP艇のテストをしたブログの続きです!
初日、僕がバイファール艇のプロト、ノボルさんがベイロマンスカヤックスの新型エレメントのプロトにそれぞれ乗ってのテストはお互いに真鯛も釣れたし充実した内容になりました。
ただ、予想より海が後半荒れなかったので荒れ海のテストが不完全燃焼。
二日目も同じような予報で朝イチが凪で釣りしやすく、昼に向かって荒れてくる予報なので期待です。
初日の釣りが終わって、宿泊する宿へ!
三保内海の民宿・潮さん
潮さんはバイファールの実店舗からすぐ近くだし、裏がすぐに浜で宿泊したままカヤックも出せるしで、もうすっかりお気に入りの宿になっています。
女将さんは気さくで楽しいし、若旦那さんは板前で料理が抜群に美味しいです。
前もって相談をしておけば、カヤックフィッシングで釣れた獲物を持ち込んで夜飯にしてくれます。
※若旦那さんが不在の日などは対応ができないこともあるので、必ず宿泊時に事前確認をお願いします。(また、持ち込む量はその日の夜に自分たちで食べ切れる分だけ)
この日、僕は釣れた魚はすべてリリース、ノボルさんが釣れた魚を持ち込ませていただきました。
食べごろサイズの真鯛は煮付けに・・・激ウマ!
大きい方のサイズの真鯛は舟盛りに!
皮付きの湯引き、本当に素晴らしく美味しかったです。
オオモンハタも香草焼きと唐揚げにしていただきました。ビールが進む進む!
これは釣れた魚ではないのですが(笑)潮さん名物の豚の角煮。これはまさにスペシャルです!
ここでもう我慢ができず、ご飯くださいー!と頼んでしまいました(笑)
そして出てきたご飯が・・・
ぐわっ!昇天しましたー!
鯛めしというのか鯛の海鮮丼というのか?になって出てきましたー!この締めのご飯が強烈に美味しい!
女将さん、潮、最高ですー!
カヤックアングラーの方にもどんどん来て欲しいと言っていました。バイファール店舗も徒歩1分だし今後カヤックやSUPのアングラーで賑わう宿になりそうです!
そして飯食ったら早々と就寝・・・・
翌朝、再びテストに出ます!
最終日はノボルさんがバイファールプロト艇に搭乗
そして僕がエレメント!
いや〜楽しみですな〜
バイファールFRP艇はノボルさんが作っているので当然航行テストはすでに地元の海でしているのですが、実際に釣りに使うのは初めてとのこと。やはりフィッシングカヤックなので実釣テストが必要なんです。
昨日、僕も使ってほんとに釣りやすいと感じたのですが、バイファール艇はこの「釣りやすさ」をそうとう重視しています。
それを今日はノボルさんが確かめるという感じです。
釣りやすいというのは単純な安定性とかではないのです。安定して釣りができるのは当たり前で、艇の姿勢や流され方がとても大切であり設計上通常のカヤックにはないフィッシングカヤックならではの難しい点でもあります。
バイファール艇はドテラ流し性能にこだわっているんです。ノボルさんがキレイに流していけるのがよく分かりました。昨日、自分がコクピットにいる目線でもそう感じましたが、外側から見ることでまた理解が深まります。
あとはクーラーとの距離やクーラーに魚を入れる時の安定感にこだわっていますし、魚探との距離であったり、釣りをしている最中のルアーやタックルの置きやすさ、フラッシュロッドホルダーの深さや距離なども細かい設定になってきます。
だいぶスリムなノボルさんが乗ってもしっかりバウのキールが水にはいっています。この喫水感、いいですね〜
海外の大型の艇とかだと軽い体重の人が乗るとバウが浮いてしまうケースが多く、バウのキールが浮いてしまうと荒れた時の走破性が悪くなるし、艇は流されながら回っていきやすくなります。これまで体重60キロちょっと〜90キロぐらいのスタッフで試し漕ぎをして日本人の体重をベースに浮力や艇の厚みの設定も何度か直してきて、もうこの設定でいいと思います。
バイファール艇はスピード的には時速6キロ台をラクラク維持できて回転数を上げると7キロ台でも走れるというイメージ。13ftにしてポリの14ft級という速度感です。速さだけを追求しておらず、初心者でも最初の1艇で選べる安定性とベテランでも納得の操作性、そして釣りのしやすさ等の総合バランスを重視した設計となっています。
そして僕は贅沢にもまだ発売されていないエレメントのプロトに乗らせていただきました。
細い、長い!重心低い!この写真を見る人が見ればわかると思いますが225cmのパドルだとちょっと長すぎます。ブレード以上にシャフトまで入ってしまう。エレメントだと210cmでいいんじゃないでしょうか。
エレメントは一瞬で時速7キロ、8キロにひっぱっていけて、ちょっと回転数を上げると時速10キロを超える瞬間もあります。
僕がこれまで自分が実際に乗ったフィッシングカヤックの中ではグンを抜いて速い!
やはり長さと細さ、そしてバウとスターンのキールデザイン、ボトムのデザイン・・・すべてが速さの理由になっていると思います。
かといって釣りができない安定性だとしょうがない。エレメントはその一次安定性がじゅうぶん感じられます。
それは、超低重心だからでしょう。
もちろん短めの艇に比べると回転性は当然悪くはなりますが、この超低重心のおかげでリーンもかけられて乗る人が乗ればクイクイっと回転できるはずです。
特徴的なのはスカッパーホールがなく、セルフベイラーシステムで排水するような形になっていたこと。低重心すぎてスカッパーホールを開けるとデッキに水が上がってきてしまうからだと思います。
あと、足元ペダル位置が通常のフィッシングカヤックより低いんです。これは漕ぎやすかったし疲れにくくてパドリングの上ではとてもメリットがあると感じたのですが、足元などは一度水が溜まると抜けにくく、ウェッティではあります。これは人によってはデメリットと感じる人もいるかもしれませんが、そこを割り切って乗れる人にはエレメントはとんでもない武器になる。それでいいと思います。
実際、お尻とかが濡れるのを極端に気にする声も聞きますが、カヤックフィッシングなんて濡れながらやるスポーツだと僕は思うんですよね。だからこそそれに備えるウェアリングがあるわけです。低い重心の方が操作性がよくなるし、傾きへの粘りは強くなるし、むしろ荒れた海では重心が高い方がリスクが高まるので優先すべき点の順番が違うというか・・・
いや〜エレメント、これはスゴイ艇だ。
楽しくてグングン漕いでしまいます。
ちなみに釣りもバッチリしやすいんです、さすがオーシャンのシゲさん監修、フィッシング艇として完成度が高い。
ちなみに後部ラゲッジもこのプロトとはまったく違う形状になって、釣れた魚もしっかり積載して持ち帰れる仕様になるそうです。
けっこうラフってきても超低重心からくる安定性で足とか外に出さずに普通に釣りを展開してました。走破性をしっかり残しながら釣りもしやすいナイスなバランスです。
ただ・・・前日と打って変わってベイトが少なく渋い状況なんです。
前日はアオハタが勝手にバンバン釣れた場所でさえ反応がない。一日でガラっと変わってしまう・・・魚釣りって不思議ですよね。
僕もノボルさんも2日目は小型のオオモンハタぐらいしか釣れませんでした・・・
前日より良かったのは海況の方です。
巨大なウネリがグイーンと入ってきました。
釣りを考えたら良くないんですが、バイファール艇では荒れた状況下での走破性をしたかったので、これを待っていたのです!
ウネリを後ろから受けながら走る時がカヤックは安定性を失いがち。その性能を試したかったのです。
結果は上々!
バイファール艇を後ろからずっと見ていたのですが、ウネリのトップでも、しっかりグリップしてとても安定していました。
これはバイファール艇もエレメントほどではないのですがかなり低い重心設定にしているところと、ちょっとボトム形状にも秘密があります。そのあたりはまたいずれ。
そしてエレメントもとても良かったです。ウネリの下り坂でも怖さを感じない、スターンラダーでしっかり反応してくれる。これほどスピードが出るカヤックでここまでバランスがいいのはホント、なかなかないと思いますよ。
エレメントとバイファール艇、まったく違う個性をもった2艇、今後の開発といずれの発売を楽しみにしていただければと思います!
(長く開発が続いているエレメントの方が当然先に発売になってくると思います)
内海に戻ってくると・・・
偶然にもジャクソンのバイファールSUPフィッシングチームとバッタリ!
ジャクソン・加藤社長
ジャクソン・滑谷さん
僕らはそろそろ上がる時間で挨拶程度になってしまいましたが、ぜひまたパドルフィッシングでカヤックSUP混成チームでご一緒しましょうー\(^o^)/
着岸!
初日は真鯛も釣れたし、2日めはウネリの中での走破テストもできたしで、とにかく充実した2日間になりました。
ノボルさん、またぜひやりましょうー!
獲物一匹ゴミ一個運動(二日分拾いました)
今日遊んでくれた海と魚に・・・感謝!