ブライトリバーさんのブログで、アブ用丸形ドラグが入荷になっているのを見て・・・
気がついたらポチってました(笑)
届いたー!
(※ちなみにくしゃくしゃになっているのは、僕が自分のカバンに無造作に突っ込んだからです・・・)
ちなみにブライトリバーさんのABU用丸形ドラッグ販売ページはコチラ
サイズは23mmと28mmがあって、右用、左用があります。
(右巻きと左巻きではネジのピッチが逆なので間違えるとつきません)
23mmの方がアブの5000Dについていたぐらいのサイズに近いでしょうからオールド感はありますよね。
ただ、僕が普段から使っているのはオールドではない、90年代のパーミングカップの左巻きアブ。このリールに似合いそうなのは大きい方の28mmではないでしょうか。(好みですが)
アブ用のパーツって、右用は豊富ですが、僕のような左巻き派にも対応してくれるパーツまでラインナップしてくれるブライトリバーさん、素晴らしいです。
90年代のアブ・アンバサダーには通常、こういった形状のドラグノブが装着されています。
スタードラグの先が極端に丸く膨らんでいて、指がひっかかりやすく、ファイト中でもドラグ調整が容易。まさに正常進化したドラグノブ形状だと思います。
僕はドラグ強めでフッキングまではして、そこからのファイトでは状況に応じてドラグを緩めたりすることもけっこうあって、ファイト中にもよくドラグをいじる方です。
そういう観点で、純正のドラグノブがとても使いやすいのです。不満はまったくありません。
ただ・・・・
丸いドラグ、単純にかっこいい!
海が荒れた時は、家でカヤックの艤装やタックルのメンテナンスをして過ごすのが楽しいですよね。
僕が今メイン機種として使っているのは90年代のアブ・アンバサダー4601Cガンナーというモデルですが、アブの古いリールは全バラメンテが容易なのが素晴らしいところです。
だいたいゆっくりやって30分あれば全バラメンテが終わります。急げば10分。
アブレンチ1本で全てがバラせる、メンテナンス性の良さよ!
もちろん現代のリールに比べれば巻取りスピード、ドラグ性能は圧倒的に劣ります。
常に海水をかぶるカヤックフィシングにおいて、このメンテの容易さが僕がアンバサダーを使うひとつの理由です。
まあ、一番の理由は、僕の青春時代のアンバサダーを個人的にかっこいいと思っているからです。
(一般的にはこの年代のアンバサダーはオールドでもなく不人気です)
カヤックという、かなり魚に対してアドバンテージがある乗り物で釣っているわけですし、趣味ですから、どうせなら自分がかっこいいと思う道具で釣りたい。
90年代アブ、現代のリールに劣るとはいっても、もともとベイトリール自体がパワーがある構造ですから、ちゃんと理解して使えばある程度の魚種には十分対応します。
もちろん超大型のヒラマサとかGTとかマグロとかってなるとこのリールのドラグ性能ではまったくもって歯が立たないでしょうが、これまでシーバス90cmオーバー、シイラメーターオーバー、青物80cmオーバーまではこのリールで釣っていますのでそこまではいけると言えます。20年以上前のリールだと考えるとかなり優れていますよ。
で・・・組み上げながら、ついにこの丸形ドラグを組み込んでみました。
鏡のような表面処理、高級感あるな〜
これで2,750円は安すぎ!
ただただ、組み上げる時に普段のドラグと交換するだけ
おぉ〜いい!
やっぱりいい!
丸いアンバサダーの中に丸いキャスコン、丸いドラグにS字ハンドルに丸いノブ、丸いネジ・・・丸が幾重にも重なってまるでミステリーサークルのような幾何学模様感・・・・かっこいい!
ハンドルはアウトフィッターズのパワークランク。オレンジ色のノブのハンドルで一度合わせたのですが、この丸いドラグに似合わないのでクリアノブのものにしてみました。
オレンジ色のハンドルノブはどうも似合わなかった・・・・
この鏡面処理にはクリアノブの方が似合っていると思う
こういう着せ替えができるのも、古いアブのリールの楽しさです。
ちなみに、リールを組み上げる時にメカニカルブレーキのキャップを28mm丸形ドラグとハンドルより先に取り付けないと、あとからつけられないことも判明しました。
(ハンドルまで取り付けてこれに気づいてもう一回外すハメに)
逆に言うとメカニカルブレーキのキャップを紛失することはなくなりそうです。
で、実はこの丸形ドラグ、さっそく先日の三浦Nの海でのカヤックフィッシングで使ってみたのです。
感想は・・・・
やはりドラグの微調整はしにくい!
ガチガチに締めたドラグをファイト中にとっさに微妙に緩めるのがかなり難しいなと感じました。緩めようとすると一気に緩んでしまう。(これは慣れの問題もあると思います)
やはり純正の先丸スタードラグは実釣面では優れています。
この丸形ドラグ、通常はトップウォーターバスフィッシングで使われる道具。トップのバスは基本ドラグを締めた状態でいじらないでしょうから微調整はさほど要求されないのです。それを僕は無理くり海で使っているからそう感じただけです。
でも、慣れればなんとかなりそう!
逆にメリットも感じました。
丸形なので当然ですが、PEラインが絡まない!
純正の先丸のスタードラグだとジャークを大きく入れてラインが大きくふけた時、風が強いとドラグノブにPEラインがひっかかるということがごく稀ですがありました。それが皆無になるというメリットがあると思います。
なにより実釣面でのデメリット部分を全て帳消しにするほど、かっこいい!
それがこの丸形ドラグの一番のメリットでしょう。
当日はちょっと追い込まれモードになり、どうしても魚を釣り上げたくて、途中で慣れ親しんだ純正ドラグのスペアリールにつけかえてしまったのですが、これから使い込んでこの丸形ドラグにもっと慣れていきます。
性能だけならとっくに現代のハイテクなリールを使っています。それは分かった上で好きで使っている道具ですから・・・ちょっとした不自由さまでもっと楽しんでいきたいと思います。