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Channel: TEAM N.W カヤックフィッシング(kayak55公式ブログ)
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オールドタウン・プレデターPDLに試乗(前編)

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先日、岡田商事さんからご連絡をいただき、kayak55にご来店をいただきました。

 

岡田商事さんといえば、四輪関係や二輪関係、産業用マシンなど世界の商品を取り扱っている商社さんですが、フィッシングやマリン関係も取り扱っており、例えばミンコタのエレキやボイジャーのバッテリー、ハミンバードの魚探などが超有名です。

 

その岡田商事さんが、いよいよカヤックを輸入されるということです。

 

あのオールドタウンです!

 

なんと1900年初頭からカヌーを作っている歴史的なカヌーメーカー。アメリカのメイン州オールドタウンは地名なのですが、その土地自体がメーカー名になっている、まさにカヤックの町から生まれる艇です。

 

そんな老舗メーカーが作るカヤックもとても素晴らしく、日本でもシットインタイプのオールドタウン・ディライゴはワンランク上のモデルとしてバスアングラーにとても人気があります。

 

今回、新たに岡田商事さんが輸入されるのは、そのオールドタウンが作る足漕ぎカヤックになります。

 

プレデターPDL

 

スポーツマンPDL

 

2020年11月頃に輸入されてくるということで、現在日本にはまだプレデターPDLの試乗艇が1艇あるのみということです。

 

現在、試乗艇がおいてあるのが先日告知したカヤックフィッシング大会

 

TOKYO BAY YOKOSUKA CUP

 

の運営をされている

 

ロハスカヤックスさん

 

です。ロハスカヤックスさんでは予約を入れていただければプレデターPDL試乗できると思いますので、今日のブログを見て気になる方はお電話等でご予約の上、行ってみてはいかがでしょうか!

 

この日は、岡田商事さんの担当さんがロハスカヤックスさんからプレデターPDLの試乗艇をピックアップして三浦半島のカヤックフィッシングの聖地「Nの海」へやってきてくれました。

 

おおーー!

これか〜!!

 

岡田商事の担当さん、日産のキャラバンから余裕でプレデターPDLを下ろしています。

 

カヤックリフター無しではほぼ無理だと思いますが、逆にカヤックリフターさえあればじゅうぶん一人で上げ下ろしできるそうです。

プレデターPDLはデッキ面に凹凸があるため、通常のシットオンのようにデッキ下ではなくボトム下で積むのが良いようです。

 

ズドーン!

出てきました。これがオールドタウン・プレデターPDLです。

 

<スペック>

ーーーーーーーーーーーーー

◆長さ:4m

◆幅:92cm

◆総重量:53kg

(うち、PDLドライブ:9.5kg)

◆最大積載量:226.8kg

ーーーーーーーーーーーーー

 

圧倒的なボリューム。まさに戦艦のような出で立ちです。

 

販売予定価格は500,000円(税別)とのことで、正直、価格もかなりのものです。

 

まだ日本には入ってきていませんが、もう一機種の3.2mのスポーツマンPDLは398,000円(税別)になるそうですよ。

 

でも、他メーカーの足漕ぎ艇に関してもハイエンドモデルは同様にお高いですからやはりこれぐらいの値段になってきますよね。今回、実際に見させていただくとその価格に見合うクオリティでした。

 

足漕ぎカヤックはカヤックというよりもボートに近い乗り物、そう考えるとこれぐらいの価格帯でも安いとも言える!?と思います。

 

ちなみに、僕自身は足漕ぎカヤックにはプライベートではまったく乗らないです。

kayak55は基本的にはパドリングのカヤックに強いお店になります。

 

ただ、フィッシングカヤックに求める性能やスタイルは人それぞれ、足漕ぎカヤックも僕らが実際に乗って良いと思ったものは取り扱っていきたいと思っています。

 

足漕ぎカヤックは機械部分がが多く、故障する可能性がある箇所が単純にパドリングのカヤックより多いですから、まずクオリティの高いものであること、そして、kayak55でおつきあいのあるところではサウスウインドさんやモンベルさんがそうだと言えますがアフターをしっかりやってくれる輸入代理店であることが重要です。

 

このオールドタウンの足漕ぎ艇も結果的に試乗してみて取り扱いしたいと思えるクオリティでした。そして岡田商事さんは大きい会社さんなのでアフターも安心感があります。

 

僕はパドリング自体が好きなのと、低重心・パドリングのテクニックが活用できる・荒れた際も細かい操船ができることを重視して手漕ぎのカヤックを選んで乗っていますが、それは足漕ぎのメリットを否定するようなことではもちろんないのです。

 

パドリングのカヤックならではのメリットは多々ありますし、足漕ぎカヤックならではのメリットも多々あります。それぞれのアングラーがなにを重視するかになります。

 

このあたりは長くなるのでまた別の機会に・・・

 

さあ、いよいよ各部見ていきましょう!

 

まずは船体の重さですが、さすがに重いです。これはしょうがないことです。

 

各社のハイエンドクラス、例えばネイティブウォータークラフトのスレイヤープロペルマックスであったり、ホビーカヤックのプロアングラーにしてもやはり同じように重くなっていきます。それだけのしっかりした作りになっているという部分です。

 

チャン松君に持ってもらいましたが、なんとか持ち上がりますね!

(正直、頭上に上げるのはかなりのマッチョマン以外は無理)

 

バウのハンドルは一体型でしっかりしています

 

ハッチはオーバルのラバーハッチ

それほど大きくないので、この艇を運ぶような大型ビーチカートは収納不可です。

 

下記に写真がありますがボトムに振動子を取り付けるスペースがあって、そこからの配線を通すことができる溝と蓋がついています。ペダルのエリアを交わして配線できるのはトラブル防止からもとても素晴らしいです。

 

ハッチ内部にはバッグが標準装備されていて、試してみたところBMOのアウトドアバッテリー6.6Ahがまさにぴったり収納できました。

 

デッキ両サイドにレール装備。これがかなりしっかりした厚みのあるレールで関心しました。

デッキ自体はフラットで使いやすそうです。

 

デッキ内部の壁面には小物入れが左右に装備されていて、ちょっとしたルアーボックスやランディンググッズなどが入る感じになっています。

 

サイドハンドルはオリジナルのハードタイプ。

ちセンターバランスで持ちやすいです。

ハンドルの下に見えているのがラダのレバーで、これもオリジナルでかなりしっかりした作りです。特にレバーを受けるプレートが厚みがあっていいです。レバーについてるネジでラダーの動きの硬さ(重さ)調節、ラダーが左右に動かないように固定することもできるなるほどな作り。

 

シート部の後ろに四角い樹脂の蓋のハッチ

 

こちらが後部の作り。

フラッシュロッドホルダー×2が標準装備、ちょっと浅いのでグリップが長いロッドの人は筒などを入れて増設するとベストかもしれません。

 

後部ラゲッジ横左右にもオリジナルのレール装備なので、ここにカメラマウントやスコッティーやレイルブレイザの別付けロッドホルダーをセットしてもいいと思います。

 

後部ラゲッジのサイズ感

スターン側はすぼまってきますが、その手間で縦60cm、横は45cm近くあって日本の縦長の大型クーラーがいけそうです。

 

ラダーは縦に長く、効きそうなタイプ。

ワイヤーで左右、紐で上げ下げになっています。

 

右舷にある大きなレバーでラダーの上げ下げをしますが、このレバーがかなりしっかりしていて上げ下げが楽、こういうパーツのクオリティが高い。ラダーの上げ下げはけっこう重要ですから。

 

これがボトム面。

まずしっかりとしたキール。スターンのキールにはキールガードが標準装備されています。

特徴的なのはスターンに比べてもバウのキールがより大きく深く見えます。これは水面がラフになってきた海でバウが跳ねにくいメリットがあるといえると思います。

 

振動子を引き上げるスペースがついています。ハミンバードの振動子であれば奥のネジを使ってまさにぴったり収まるそうで、この艇とハミンバードの魚探の相性の良さを伺わせますね。

 

別付けのシートをセッティング。

シートは後ろ側はベルトで、前側は独自の穴にピンを入れる形での固定になり、ご自身の足の長さに応じて、写真の穴の数だけ動かせるわけでそうとう細かいセッティングが可能になっています。

 

シートの背面にはバッグ、デッキに転がしておきたくないものはここへ入れておけます。

 

シート下にも収納がついていて、薄い作りのタックルボックスなどを入れておくのも良いと思います。

 

そしていよいよドライブなのですが・・・・これがすごかった〜

 

ちなみにペダル式でプロペラが動くタイプ。回して目測ですが、おそらくペダル一回転プロペラ10回転のハイギア仕様でよく走りそうです。

 

ドライブはプロペラ艇に多いシャフトドライブではなく内部でチェーンが回るタイプらしいです。

 

岡田商事さんによるドライブ保証は5年感ということで安心感もありますし、完全防水仕様なのでドライブを空けてメンテする必要はないというお話でした。

 

ドライブにはハンドルがついていて、運搬が楽。

このハンドルは艇の上でのドライブ上げ下げにも使います。

 

ドライブについているシャフトで本体に固定するのですが、ロックは半円形のプレートを回転させることで簡単にかつしっかり固定できます。

 

このドライブの素晴らしい点がここ。

しかし・・・写真で表現しにくい・・・

 

ドライブが二段階にガッチャンと動くのですが、上げるとプロペラが勝手にツライチに収まるのです。

 

ドライブを落としたい時もガッチャンとワンタッチ。

 

艇の上まで重いドライブを上げる必要がないメリットはとてつもなく大きい。

 

この取付感は写真では表現しきれない・・・・また今後YouTube動画にもするので見ていただければと思うのですが、とにかくドライブの上げ下げが凄まじく楽です。

 

足漕ぎ艇のひとつのウィークポイントとして着岸前にプロペラを上げるわけですが、これに手間取りがち。岸の近くで波が荒い時とか慌てますよね。このドライブでは上げ下げの動作が速いというメリットがあり、これはとても大きい要素だと個人的に感じます。

 

ドライブにもハッチがついていて、小物を収納することができる芸の細かさ

 

パドルは専用パドルが標準装備

ちなみにスケール付き

 

このパドルがさすが足漕ぎカヤック専用だけあって、めっちゃ長い。メジャーがなかったので測れなかったので想像ですがおそらく240cmぐらいありそうです。

 

たしかしに、足漕ぎカヤックはシート位置が高く、水面までの距離が遠いですからパドルが長くないとブレードでキャッチできませんから。このカヤックで220cmなどの現在パドリングのシットオンの主流の長さでは足りないです。

 

パドルホルダーは二箇所から選べるようです。

 

通常はこの位置でいいですよね。

しっかりしたラバー製のパドルホルダーでガッチリ止まります。

 

装備するとこんな感じ。

 

ちなみに、パドルホルダーはもう一箇所あって、レールの艤装をしなければこの位置も可。バンジーで止めます。

 

あまり無いケースですが大荒れになると艇の横にブレードがあると波拾って艇が回って危険ですから、大荒れの時はこの位置にするといいかもしれません。

 

ということで、セッティング完了。いよいよ海に出てみます!

 

〜明日の後編につづく〜


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