ホエールです。
今日は試乗会パドリング講習の予定でしたが、昨日の段階で昼前に降水量21mmなどという凄まじい豪雨予報が出ていたので中止にしたのですが・・・・
結果・・・雨さほど降らず(ガーン)
梅雨時期は予報が外れやすくて難しいです。
今回は中止をした結果、やっぱ出来たな〜・・・これは良いと思うんです。
逆が怖いですよね。
予報では出れる海況で、いざ出てみたら予報が外れて強風ということも梅雨時期は起こり得るわけですね。
梅雨時期は予報はもちろんですが、現場での判断もいつもよりシビアにやっていきましょう!
さて、昨日のブログの続きなのですが、昨晩はお店が終わった後にデスペラードの艤装をさせていただきました。
デスペおなじみの亀甲縛り!
うぉー!かっこいい〜
今回のカラーはデッキレッド、サイドシームラインはブラック(太)でボトムはホワイト。
まさに真紅のデスペはその性能面も含めて、フィッシングカヤック界のフェラーリ的存在です。
今回のお客様のご要望は、股の間のエリアにヤックアタックのレールということだったのですが・・・・
旧型のヤックアタックレールと同じ形状のものはすでに廃盤で在庫がないため、サウスウインドさんで取り扱っているブラックカラーの同様のレールを取り付けさせていただきました。
ヤックアタックもそうだったのですが、内側がすこし隙間が生まれる形状なのでシリコンコーキングで土台を作ってあげるような感じで空洞を埋めつつ5mmネジと裏側からワッシャーとナットで固定です。
もうひとつのご要望が、左右へファルコン140と同じような設置位置でのパドルホルダーということでした。
アイレッツ2点とJフック、バンジーコードで作成します。
こういった細かいパーツの設置の位置決めに役立つのがマスキングテープ
剥がしても跡が残らないテープ。様々な太さが売っています。
マスキングテープは僕の中で艤装に欠かせないアイテムです。
カヤックは曲面が多くて細かいパーツの位置決めがとても難しいんです。最終的には人間がやるので目検になってしまうのですが、カヤックを上から見ていると、見れば見るほど位置が分からなくなってくるんです。
そこで、なにか基準となる場所(艇の角であったりハンドルであったり)から、マスキングテープで設置場所を決めていくとかなり位置が正確に決まりやすいです。
たとえばデッキのエッジからマスキングテープ1本分離すとか。これだけで左右の上下は合います。
そして、この写真では前後の位置はアイレッツの面の延長線上で合わせています。これもマスキングテープで直線を出すとわかりやすいです。
ちなみにアイレッツとJフックでパドルホルダーを作る場合、アイレッツとアイレッツ間のセンター出ししてあげなければいけませんが、これは、なんでもいいので紐を使ってあげます。
2つのアイレッツ間の長さにカットした紐を2つ折りすれば中央の位置が出るわけです。
そしてここでもマスキングテープ。
センターを出した位置もマスキングテープで目印しておくとわかりやすいわけです。
そして、そのセンター出しのエリアにJフックをつけるわけですが、これもデッキにある角などからマスキングテープ1本分離すなど、マスキングテープを使うと左右で高さがあまりズレないように取り付けできます。
ちなみに、デスペラードはFRP艇なので全て下穴を空けてコーキングをした上で、ハッチから手を入れて裏側からワッシャとナットで固定しています。
FRP艇は尖ったタッピングビスは抜けやすいので、裏から支えるタイプの艤装方法が必要です。手が裏から届かない場所はリベットやウェルナットでの艤装をせざるを得ないのですが、リベットは取り外しが不可能ですし、ウェルナットは下穴も大きく大掛かりな作業なので、手が届く範囲はやはりネジ+裏からワッシャーとナットで支える艤装がオススメです。
デスペラードは股の間とバウ側に大きなハッチがあるので、デッキ内シートより前であればだいたいの位置で裏から手が届くはずです。
とにかく、マスキングテープは本当に偉大です。まさに文明の利器!
フラッシュロッドホルダーのセンター出しにも使えるし
塗装やコーキングのはみ出し防止にも使えるし
カヤックをこれから艤装やっていく方は安いものだし1つあっても損は無いと思います!