最近・・・・弁当一個じゃ足りなくて必ずトッピングをしてしまうホエールです、こんにちわ!
40歳こえてこの食事をしていると非常にマズイと思うのですが、やめられないとまらない。
さて!
今回は・・・・
決戦、第3新東京市
です。そう、相手は
芦ノ湖のトラウト!
芦ノ湖は初夏〜夏のカヤックバスフィッシングではまずまず釣れているのですが、ことトラウト狙いにおいては、これまで2回チャレンジして2回ボウズという惨敗が続いています。
芦ノ湖の釣期は3月2日に解禁して(3月1日特別解禁)、12月14日までとなっています。
他、芦ノ湖の釣りの詳しいルール等は必ず芦ノ湖漁協のホームページを確認してください。
やはり放流等もある解禁当初は狙い目中の狙い目。
ただ、解禁当初は箱根の山道が凍結しているおそれもあり、ノーマルタイヤの僕のアイシスではちょっと怖い。
そこで、解禁から少し落ち着いた
【3月29日】
やってきました芦ノ湖。
いや〜いつぶりだろう、かなり懐かしい。
やっぱり高原の空気はマイウ〜。釣りをする前からかなりすがすがしいです。
3月末だというのに雪が残ってました。
そして、さすが第三新東京市・芦ノ湖、自動販売機からしてコレです。
こ・・この3ショット・・・たまらんっ!
特にマリのポーズが・・・
なんて言ってないで用意しましょう。
今日はこの男が一緒です。
チャン松君!
そうなんです、今日はkayak55ムービーの収録をかねています。今月中に編集しまして、この日の模様はyoutubeでもアップいたします。
チャン松君はハリケーンカヤックス・スキマー140に搭乗します。
チャン松君の装備、気合いが感じられます。
さらにガーミン75SVを搭載。サイドビューで岩などの地形をあますところなく見ながら釣りができる。
新しい発見として、フジタカヌー用にあらたに作ったKFマルチプレートXLがスキマー140にも互換性があることがわかりました。XLは何が違うかというと、最近多くなってきた振動子外出しに対応するように左右5cm増設してスコッティーの1インチレールが打てるようになっています。
チャン松君はKFゴルゴにくわえ、小さいスプーンを投げるためにBPベイトのチコロッドも装備。
私ホエールはバイキング忍・ロナウジーニョ号に搭乗します。
ガーミン55で通常魚探+クリアビューでやはりボトムを把握しながら釣りを展開していこうと思います。
この2艇、海でのカヤックフィッシングをこなすスペックです。芦ノ湖みたいな大きな湖は風が吹くと海と変わらない荒れ方になることもありますし、移動距離も長いので海で使えるサイズのカヤック、オススメです。
ホエールは1タックル、KFゴルゴのみで挑みます。
ルアーは今日のメインとしてラッキークラフトのワンダー80。
ワンダー80でトラウトを釣るために、久々に引っ張り出してシーバスで修行してきたのです。(そして84cmGET、やっぱりワンダーは釣れる)
他、ワンダー60と、もうちょい沈めたい時用にスプーンはゴッドハンズの瀾竜12g。プラグはグリグリで使うためにスミスウィックのラトリンログとボーマー・ロングAをボックスにIN。
実は僕も並々ならぬ気合が入っています。これまでの戦績は0勝2敗ですから、今日こそは芦ノ湖のトラウトをGETしたい。
もう二度と負けられないのよこの私は!(by アスカ)
海と変わらず、スペアパドルやホイッスル、シートゥイングラインも装備していきます。
動画の方でもご説明をあらためてしますが、この芦ノ湖でカヤックフィッシングをするためにはルールがあります。
芦ノ湖で釣りをする上では
遊漁券の購入が必須
となっていますが、さらに!カヤックで釣りをする場合は
出艇申請が必須
なのです。
この出艇申請をする場所は箱根湾にある
芦ノ湖漁業協同組合(芦ノ湖水産センター)の2F
になります。
時間は8時30分からとなりますのでご注意ください。
つまり、芦ノ湖でのカヤックフィッシングは実質的に9時頃からしかできません。
遊漁券と出艇申請完了!
価格は遊漁券が1,300円、出艇申請が500円です。
この後、車で芦ノ湖のいろいろな場所に移動してもいいのですが、今回はこのまま箱根湾から出ていこうと思います。
芦ノ湖のトラウトは多種多様です。ニジマスにブラウントラウト、イワナ、ヒメマス、サクラマスなどなど・・・。
その中でも釣ってみたいのはスーパーレインボーといわれる70cmにもなるようなニジマス。いつかはこの芦ノ湖で渡り合ってみたいターゲットです。
まぁ、それはまた夢の夢。まだ芦ノ湖のトラウトをカヤックから1匹も釣っていないのですから、まずは管釣りサイズの30cmの放流ニジマス様でもぜんぜんOKなのです。とにかく一尾!を目指しましょう。
さあいこう!
このロケーションだけで最高でしょう。芦ノ湖は一度は浮いてみる価値がある場所だと思いますよ。
まずは出艇して左、箱根湾の奥を打ち、そこから三ツ石〜トリカブト〜白浜まで到達して折り返してくる黄金ルートをやってみたいと思います。
このルートは初めて芦ノ湖でカヤックを浮かべた時(その時はバスフィッシング)に、バスポンド松井さんから教わったルートで、カヤックフィッシングの楽しさを存分に味わえるロケーションと地形が待っています。
もちろん白浜から先も百貫の鼻まではOKですが(そこから先、立石までは禁漁区)、今日は元箱根方面にも行ってみたいと思っているので白浜折り返しでいきます。
まずは放流魚のストックがもっとも多いと思われる箱根湾内でなんとか小さいニジマスでいいので釣っておきたい。
小型のスプーンやワンダー60で探っていきますが、なにごとも起こらない。
いや、起こった!
いきなりの大バックラッシュ(号泣)
やってしまった・・・・・PE1号ライン、もはや修復不可能です。
ふだん、僕はまずアブのリールで修復不能のバックラッシュをすることはないのです。しかし・・・今回はこれが原因でした。
フルキャストで振りかぶったワンダーがネットにひっかかったのだ!
やってしまった・・・普段キャスティングの釣りではネットを使わないので意識してなかったのです。
シートの左後ろに動画カメラをセットしてるため、ネットを右後ろに挿していたのだった!
幸先悪すぎ!
右効きの人は概ね右後ろに振りかぶって左前方向にキャストするので、キャスティングゲームだったら左後ろにネットを挿すべきだったのです・・・。
この後、ネットは後ろのラゲッジに寝かせて積むことにしました。
でも大丈夫。
こんなこともあろうかと、もう1台リールをスペアで持ってきていたのでそちらに変更します。これがなかったらこの時点で試合終了でした。
トイマシーン・スーパーレイティブにチェンジ
釣りは続行できたものの、期待の箱根湾では何も起こらず・・・
その後、ガーミン魚探でもっとも素晴らしい地形を映し出した三ツ石もチェイスさえなく。
トリカブトも不発。
ついに白浜まで到達すると、白浜はウェーディングのフライマンが多くいらっしゃったので、そうそうに折り返しにかかります。
釣れそうなんだけどなぁ〜
なにごとも起こらないままに、刻々と時間が過ぎ去っていきます。
折り返しもワンダー、スプーン、ミノーのグリグリとローテーションしながら必死に探っていきますがまったく何も起こらない。ノーバイトが続く。
ついに箱根湾に戻ってきてしまいました。
4時間ノーバイト!
さすがに箱根湾内は魚探に小魚や、たまにトラウト単体と思わえる魚影も映るのですが、ルアーにチェイスもバイトもない状態が続く。
この時点で、時刻は13時。
いきなり追い込まれてきました。今日は戻ってちょっと仕事もあるため、17時帰着予定(申請時にも17時帰着と書いた)。残りは4時間しかない。
しょうじき、釣れる気がまったくしない。
ここは判断の時だ。大きくエリアを変えるほかないだろう。
最終作戦軌道への投入準備。機首を反転。回頭開始!
ここから観光船乗り場を越えて、一気にサイドチェンジし、元箱根方面を攻めます。
この時に気をつけなければいけないのが
観光船の邪魔にならないこと!
船着き場について、たくさんの乗客が列を作っている間は大丈夫です。もしくは出港した直後なら大丈夫です。
けっして、船が出るタイミングでその前にカヤックで入らないようにしなければいけません。
ポッド・ツー・ダッシュ、交叉起動への遷移スタート。これより、作戦行動に移る!
GO!一気に渡ります。
関所の手前にもう一隻、観光船が入るので、ここも同様に安全確認を十分にして一気に渡ります!
ここを乗り切ると、箱根の関所があり恩賜箱根公園の周囲を回る形となります。
恩賜箱根公園の周りはところどころ、水中で大きく馬の背が伸びており、その周囲がポイントになるはずです。
箱根の関所を外側から眺める。贅沢ですな〜
とはいえ、もはや贅沢に景色を楽しんでいる余裕がなくなってきています。芦ノ湖トラウト3連敗か?いやな予感が漂い出す時間帯に入ってきました。
いや、やるしかないのだ!
魚探で馬の背やカケアガリを確認し、丹念に探っていくが・・・出ない。
ガーミン魚探で見るとほんと、素晴らしい地形ですけどね〜
元箱根に到達。この時点で14時。
ここで、いきなりの風が吹き出した!
アカン、元箱根側は釣りにならない。
箱根湾の方が風裏になっているので、結局、撤退じゃー!
いや〜時間をロスしただけだった・・・。
この時点で14時30分。完全に追い込まれモード。
戦略を間違えた・・・この風が吹くならば白浜からさらに歩を進めて百貫の鼻方面に行くべきだった。完全に時間の無駄をやってしまった。
さあ、残すところ2時間半しかないぞ。
もはや時間的にもう一度、箱根湾〜白浜を往復してみるしかない。
一度流してダメだったエリア、もはや心が折れる音が聞こえる寸前・・・・
いや!
奇跡を待つより捨て身の努力よ!(by ミサト)
もう一度やってみるしかない。
箱根湾側もまあまあ風が当たってしまっている。
そこで、風に負けないゴッドハンズの瀾竜12gをセットしてみます。
ポイントは三ツ石とトリカブトの間にある、岸際に沈み岩がたくさん沈んでいて1m台がしばらく伸び、その後にストンと4m台に落ちる場所。
実はこの場所で過去に惨敗した時に一度ビッグサイズを掛けてバラしてしまっているので、いいイメージがありました。
ここで回収で速く巻いてきた瀾竜に、今日初めてのチェイス!
カメラでは反射してぜんぜん見えませんが、自分自身は偏光グラスをしているのでバッチリ見えていました。
艇の横まで追ってきて・・・
食わなかったーー
分かりにくいですが、これが追ってきた魚、多分ブラウントラウト。
ハウアァっ!(吐血)
や・・・やってしまったー!
時刻は15時45分、9時からキャストし続けて、遂にチェイスがあったのに、その千載一遇のチャンスを逃してしまったのだ。
追ってきたトラウトの前で止めてフォールさせても良かったのに、艇の横でその一瞬の工夫ができなかった。
ああーーーー!
着岸時刻は17時、もう時間がない。
ポッキリ
心が折れる音がしました。
そのまま、放心状態で風に押されながら箱根湾方面に惰性で流されながら戻っていく・・・
後ろ姿に哀愁が漂っている。
芦ノ湖カヤックトラウト、3連敗。
惨敗。
完。
ホエール・・・完全に沈黙。
いや・・・それでいいのか?本当にそれでいいのか?
心の中に葛城ミサトさんの声が響く。
奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ!
いきなさいホエールくん!誰かのためじゃない自分の願いのために!
心の中に加持リョウジさんの声が響く。
君ならできることがあるはずだ。誰も君に強要はしない、自分で考え、自分で決めろ。自分が今、何をすべきなのか。まぁ、後悔の無いようにな。
もう一度、もう一度やってみよう。
風も心なしか落ちてきた。今ならワンダーも通せる。
このためにワンダーを引っ張り出して海で練習してきたのではないか?
よし!心にキックを入れて、もう一度だけさっきのポイントに漕ぎ上がるっ!
ルアーをワンダー80に変えてポイントとなる岩礁エリアに片手パドリングでそーっと忍び寄っていく。近距離戦、これこそがエンジンが無いカヤックフィッシングの真骨頂であろう。
ここから先の岩連続エリアが臭い。
時刻は16時40分。
帰着時間まであと20分。
実釣時間あと10分。
心折れてポッキリは10分後でもいいではないか。最後の10分、とにかく自分の釣りをやりきってみよう。
そして数投目・・・・
岸際ぎりぎりに投げ入れたワンダーを水面直下で巻いてくると・・・
チェイス!
ルアーの後ろをウネウネとついてくる魚体・・・まあまあ大きいぞ!
これまた自分は偏光レンズででよく見えているのですが、カメラには写っていなかった!
艇にだいぶ近づいてきてしまったので、ここでさっきの教訓を活かして、リーリングをストップ!
ワンダー80がトラウトの鼻先で得意のワンダリングフォール(ロールをしながらのフォール)
パクっ・・・
よっしゃ、食った!
まさにこの一瞬、スローモーションのごとく鮮明に覚えています。サイトでの釣りは最高に面白い。このシーンは一生覚えているであろう!
けっこういいサイズだ
ここで今日はバックラッシュの原因にもなったガンナーネットJrディープタイプが活躍する時が来た!
獲ったどーー!
あぁ・・・感無量・・・
もう気絶しそうなぐらい嬉しい。
いいサイズだな〜(頭が見切れているけど!)
サイズは45cm(今度はケツが見切れてるけど!)
ぶっといブラウントラウト・・・あらためて・・・
獲ったどー!
この時、時刻は16時43分。
まさにストップフィッシング寸前の一尾でした。
最後の一投まで諦めない、最後の一投まで信じる、最後の一投まで全力を尽くす。
いまいちど、その大切さを痛感させてくれた一尾でした。
KFゴルゴとレイティブ、ありがとう。
ワンダー80、ありがとう。
一緒に頑張ってくれたチャン松君、ありがとう。
バイキングカヤック・忍よ、ありがとう。
今日遊んでくれた芦ノ湖と魚に・・・・感謝!
【オマケ】
獲物一匹ゴミ一個運動。
ブラウン一匹、ゴミ1つ拾いました。
【タックル】
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カヤック:バイキングカヤック・忍(ロナウジーニョ号)
ロッド:KFゴルゴ
リール:フロッグ・トイマシーンスーパーレイティブ
ライン:放浪カモメPEライン1号(1.5号相当!?)
リーダー:クレハ・シーガーエース3号
ヒットルアー:ラッキークラフト・ワンダー80
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