Point65のテキーラ
現在、唯一の分割できるシットオントップカヤックです。
(アポロというシリーズもありましたが現在輸入されていない)
分割した1つのピースはおおよそ人間の身長ぐらいですから・・・
エレベーターに一緒に乗れる
つまり、マンションの高層階でもシットオントップカヤックが所有できるということになります。ベランダに保管できますから。
お車の広さにもよりますが、分割して車内積みでの運搬ができるため、カーキャリアがつけられない方でも運べるのもメリット。
3分割の3ピースのタンデム
(写真はkayak55でフィッシング艤装したもので、通常はロッドホルダー等はついていません)
その3分割のミッドセクションを取った
2分割2ピースのシングル
(写真は同型のテキーラアングラーのシングル)
残念ながら3連結した形での一人乗りポジションは設定されていないので、一人で乗る時は2分割での使用となり、全長はかなり短くなるため航行性能的に無理はできませんので、特に海で沖に行く際は距離や天候には十分な慎重さが必要です。
(高滝湖にて)
もちろん釣りのしやすさや航行性能では、フィッシング特化デザインの一体型のシットオンとまったく同じようにとはいきません。やはりなにかを得れば何かを失います。
その分、テキーラは、リジットのカヤックだと置き場所や保管場所が厳しいという方が所有できるカヤックになっています。その発想・イノベーション、それを具現化して作ってしまったところがスゴイのです。
そのテキーラの艤装でひとつお客様からご質問をいただいたので、艤装のコーナーにブログにて手順を記載しておきたいと思います。
その艤装とは、
テキーラへのサイドハンドル取り付け
サイドハンドルとは言っても、組み立てた状態でのハンドルではなく、分解したひとつひとつのピースへの片側サイドにつけるハンドルです。
テキーラは分解して車内積みをするため、運搬時は各ピースをひとつづつ持って運んでいくという感じです。
そのときに、持ち手がないのでどうしても抱えるような感じになってしまい、とても持ちにくいんです。
そこで、片側にサイドハンドルをつけることで持ちやすくします。
持ち上げではなく運搬用のハンドルなので、片側だけの設置でも大丈夫です。(両方つけてもいいですが・・・)
さきほど何かを得ると何かを失うと書いたのですが・・・
このハンドルも同様で、特に先端のセクションにおいては慣れていけば大丈夫ですがパドリング時にパドルが当たりやすくなりますので、一長一短あるということを理解した上で取り付けが必要です。
ハンドルの固定方法ですが、Point65テキーラはポリエチレン製カヤックなので先端が尖ったタッピングビスで十分止まります。
タッピングビスを使った時には下穴無し、コーキング無しです。
リベットやウェルナットを使ってもいいのですが、どうしても下穴を開けるため、コーキングが必要となります。
まずはタッピングビスで取り付けて、もしも抜けてしまったら、そのときにリベットやウェルナットを考えればいいと思います。タッピングビスの跡の上からリベットやウェルナットの下穴を開けることはできますが、逆はできないので。
ちなみに、今までタッピングビスで取り付けたハンドルが抜けたことは一度も無いです。
それではテキーラにハンドルをつけていきましょう!
今回用意したのは、
バイキングカヤックのラバーハンドルです
バイキングカヤックのラバーハンドルには付属でタッピングビスがついてきますので、このビスを使って止めていきます。
まずはハンドルの下準備から
バイキングカヤックのハンドルはそのまま直接タッピングビスを打ち込んでもいけますが、できれば最初にハンドルにネジの下穴を開けておくと作業が楽だし、取り付けの時に位置がズレたりすることも少なくなるのでおすすめです。
2mm〜2.5mmぐらいのドリルでハンドルの片側4点づつ下穴を開けます
こんな感じです
そして、どこでもいいのですが1本だけごくわずかに先端が出るぐらいでネジを入れておきます
つぎにハンドルを取り付ける位置を割り出します。センターバランスにすると持ちやすいのでセンターを出していきます。
1ピースごとに手で持ち上げて人力でセンターを出していくしかないのですが、その時にあると便利なのが
マスキングテープとマジック
です。
おおよそセンターぐらいのところにマスキングをテープを貼っておいて
指2本ぐらいで持ち上げてだいたいのセンターを出します
センターのところにマスキングテープの上からマジックで印をつけます
ハンドルを取り付ける位置は喫水より上になる方が無難です。ちょうどサイド面の上側のエッジに沿うようにするといいと思います。
バイキングカヤックのハンドルのラバー部にはスリットが入っていますが、このスリットの本数が7本なので、ちょうど右から数えて4つめ、左から数えて4つめの中央のスリットにセンターを合わせます。
カヤック本体には下穴は開けません(ここ大事です)
プラスドライバーでネジを入れていきます。
ハンドルには下穴が開いているので、すんなりネジが入っていくはずです。
タッピングビスの場合、いいところまで入ったらネジを回しすぎないようにしないと、下で穴が広がって浸水や抜けの原因となります。
片側4点止めて、もう片側に入っていきますが、こちらも1本だけごくわずかに先端が出るぐらいでネジを入れておきます。
そこから1点づつネジを回して入れてくのですが、奥の一箇所だけ上からハンドルが被っていてとてもやりにくいですが、ぐいっと押し上げればネジが入れられます。
完成です。これで運搬がめちゃくちゃ楽になります。
同じ作業を他のピースにも施して終了です。